年齢を重ねると膝関節の変形が進むことが多く、日本には相当数の変形性膝関節症患者がいるとされています。
ashibraを使ったら膝の痛みがかなり改善されて、歩くのが楽になったという方がいらっしゃいました。本当にashibraの効果なのか?について検証したいと思います。
※ashibraを着けたらすべての膝の痛みが取れるわけではありません。
目次
ashibraを使った82歳女性
重い荷物を担いで坂道を下っていたら膝に痛みを感じるようになった。
数日たっても痛みが引かないために整形外科を受診し変形性膝関節症と診断を受ける。
ちなみにこれまで膝の痛みが出たことがないとのこと。これにはビックリでした。
注射や湿布、投薬で様子を見るもなかなかよくならないため、知人のご紹介で来院。
ashibraを使う前の症状など
来院時には膝がやや腫れており、関節部と鵞足部に圧痛をみとめる。歩行は可能ながら歩きだしが痛い状態で、歩きだしてしまえばどうにか歩ける。また自宅でも座って立つ時に強い痛みを感じる。
全体に細見な印象。触った感じも筋肉量は少ない。
足部の捻じれも認め、外反母趾も認める。
施術後
関節の痛みよりも鵞足部の炎症が強かったため、周辺の筋肉を緩めて包帯で固定。が、翌日にはまさかの炎症悪化(汗)
痛みが強くなったことで立ちが上がりが厳しくなり、ますます動かない状況に。
また筋肉量が少ないため関節も不安定で、動き始めの痛みが悪化してしまった(汗)包帯固定ではなかなか取れず・・
膝関節は元々ぐらぐらする関節です。そのぐらぐらを止めるために靭帯、筋肉が必要です。その筋肉が弱くなると、関節がぐらぐらと動いてしまうのでさらに変形が進みます。
これが高齢者に膝関節の変形が多い理由です。
ashibra装着
初診から2日後に注文したashibraが到着し、治療後にご本人に装着方法をお伝えして帰宅。同時にショートフットエクササイズを指導。
思ったよりもショートフットエクササイズが出来たので、自宅でも継続してやってもらうように指導。
ashibraの紹介動画
ashibra装着後に変化が!
翌日の来院時に予想以上に歩行が改善されており、本人もニコニコしている。聞くところによると、ashibraを装着して歩行したら痛みはあるもののかなり痛みが改善!
が、ashibraを外すと痛みが出るらしく寝るまでずっと装着しているとのこと。
ご本人が言うには明らかにashibraを着けたて歩いた方が楽になるとのこと。
筋肉自体は増えていないのに、関節が安定しているようです。
ashibraを着けた
ashibraを着けた野球部の高校生動画はこちら
若いから安定したわけではないのです!ashibraを着けたから安定したんです!
距骨と運動連鎖
ashibraは膝につけるものではなく、足首につけます。にもかかわらず膝の痛みが改善しました。
その理由は運動連鎖が関わっています。
足の捻じれ
膝の痛みの多くは足の捻じれに関係しています。後足部が捻じれていると(距骨という骨が倒れている)脛骨という骨が影響を受けて内側に捻じれます。
脛骨が捻じれると膝関節が捻じれるため、内側側副靭帯や関節軟骨、半月板に負担がかかります。
さらに大腿骨も捻じれ、骨盤も前傾することになります。こうやって各所が繋がって動くことを運動連鎖と呼びます。
ashibraを着けると
ashibraを足首につけると距骨の倒れこみを押さえてくれます。同時足の拇指に力が入るためアーチ構造が強化されるので足自体が安定します。
足が安定したことで脛骨が捻じれにくくなります。また脛骨が捻じれないと膝関節が捻じれないため、膝にかかる負担が減ります。
結果的に膝の関節軟骨、内側側副靭帯、半月板にかかる負担が減ります。
ashibraを装着したゴルフレッスンプロのレビュー記事はこちら
ashibraとフォームソティックスの違い
足首のねじれを防止する道具はashibraのほかにフォームソティックスがあります。どちらもやりたいことはほぼ同じです。使い方の違いがポイントです。
ashibrのメリット
自宅で使う場合や上履き等で使える
足の指を鍛えることができる
ashibraのデメリット
着けはずしの手間がある
靴を履くときに引っかかることがある
フォームソティックスのメリット
靴を履くだけで機能する
長時間の歩行が楽になる(ふくらはぎなども)
フォームソティックスのデメリット
入らない靴がある
消耗品である
今回はashibraを使いましたが、その理由は自宅にいる時間が長いからです。フォームソティックスは靴に入れるので、靴を履いていないと機能しません。
ご自宅で過ごす時間が多い高齢者にはフォームソティックスは機能しにくいので、足首に直接つけるashibraをお勧めしました。
おそらくフォームソティックスを入れても歩行は楽になったと思いますが、自宅では靴を履かないのでashibraの方が向いていると判断しました。
ashibraの効果なのか?
今回のケースはashibraがばっちり効果を発揮したと言えると思います。筋力が乏しい高齢者は筋肉の力で膝関節を安定させるのは簡単ではありません(膝関節は構造上、ぐらぐらと不安定です。それを筋肉等で支えています)
しかし足元が安定すれば膝は捻じれにくくなるので、ねじれが痛みの原因になっていれば効果はあると思います。
まずはねじれを抑えて炎症と痛みをとることが先決です。そういった意味でも今回はashibraが効果を発揮してくれました。
足のねじれをチェックする方法
ashibra+アルファ
もちろん痛みが落ち着いたら太もも、お尻周りの筋トレは必要です。同時にショートフットのエクササイズも継続してもらう必要があります。
もちろん体幹のトレーニングも必要です。簡単な腹筋動画はこちら
足元は家で言うと基礎部分に当たります。ashibraで基礎をしっかりさせて、そこに筋肉の柱と壁を着けてゆきます。
少し時間がかかりますが、膝に痛みが出る方は足元から改善してゆくのが結果早道です。今回はその効果を特に実感しました。
オンラインストアでも取り扱いが始まりました!
これまでは接骨院に来て頂かなければ購入できなかったashibraとフォームソティックスがオンラインストアでも購入できるようになりました(フォームソティックスは新規の方は来院のみでの対応です)
いずれもサイズ選びが非常に重要なので、ご購入の際には必ず事前に相談してくださいね。
ashibra効果のまとめ
ashibraの効果はまちがいなくあります!と断言できます。僕も自分で使っているのでよくわかります。ashibra動画はこちら
ただケースによってはフォームソティックスを使う方が有利なこともあります。正しく選択して、正しく使えば効果はあります。
ashibraは公式サイトで購入が可能です。しかし正しいサイズ、正しい装着方法が大事なので対面販売しているところでの購入が望ましいです。特にサイズは重要です!
フォームソティックスも矯正力が強いメディカルモデルは認定院でしか手に入りません。インターネットで購入できるフォームソティックススポーツは強い矯正力がないのでご注意ください(それでもないよりはマシです)
足に関する相談はインターネットまたはお電話からご予約ください。原因をしっかり追究するために時間を長めにとって診させていただきます。