5月も後半に差し掛かり、温度が高くなってきました。熱中症が多発する時期でもあるので、運動会などのイベント時は注意が必要ですね。
今日、初めて小学生へのフォームソティックスをフィッティングしました。これまでは中学生へのフィッティングが最低年齢でしたが、一気に記録を更新しました(笑)
内またで転倒しやすい・・
小学校3年生のK君は今年の3月に友人の紹介でみた接骨院にお母さんと一緒に来院しました。内股で転倒しやすく、どうも踏ん張りが利いていないように見えるというお母様からの相談でした。話を聞いて触診してみると、スネや膝にも痛みを訴えていました。
小学校低学年でもオーバープロネーション(過回内)によって症状が出ていることに衝撃を受けましたが、事実は事実なのでお母様に詳しく話をしてフォームソティックスの処方をお勧めし今日に至りました。
実は子供用のサイズは代理店にも在庫がなく、本国ニュージーランドから取り寄せたため到着までにほぼ1ヶ月かかりました(汗)
子供の関節は柔らかい!
子供用のサイズがあるということはニュージーランドを始め各国の足病医は子供にもフォームソティックスを処方していることになります。やはり年齢に関係なく過回内は起こるということがわかりました。
さてK君の足を実際に評価してみると、過回内の教科書に載るほど?の足でした。
これまでよく我慢してきたなと思えるレベルです。お母様が早いうちに対処法を探ってくださったのが救いです。
子供たちの足はまだまだこれからも成長しながら変化してゆくので、早く対処すればするほど適応して変化してゆく力を持っています。
正しく対処せずに放置していると成長とともに骨も固まってしまうので戻すのは困難です。
そういえば過去にみた接骨院でも大学生になってからフォームソティックスを処方した女性がいましたが、実は中学生の頃からシューズの変形が始まっており、痛みもあったという話を思い出しました。
またK君が履いてきたシューズを見て「やっぱり・・」と思える状態でした。
膝や足に痛みを訴える患者様の多くは、年齢に関係なく同じような形に崩れたシューズを履いて来ることが多いです。K君のシューズも典型的でした。
22cmくらいまでは紐のシューズが無く、ベルクロタイプになるので、すぐに成長するからとちょっと大きなサイズを買い与えがちです。しかしサイズの合っていないシューズでは足がシューズ内で遊んでしまうので、過回内が助長されます。
K君にはしばらくフォームソティックスを処方した新しいシューズを履いてもらい、様子を見て行くことにしました。今週末の運動会で一気に足が速くなることは無いですが、正しい動きを習得すればパフォーマンスは必ず上がるはずです。
シューズやフォームソティックスは決して安い物ではありません。
しかし将来がある子供たちが、正しいシューズを履いて正しい足の使い方が出来なければその損失は想像以上に大きく、運動能力だけではなく学習能力にも差が出てきかねません。
どうか子供たちの足に気を配ってあげてください。型が崩れたシューズを履いているようでしたら、すぐにサイズの合っているシューズに変えてください。
良くも悪くも子供たちの足は環境に適応して変化してゆきます。おかしいと思ったらぜひ相談してください!