先日いらしたギックリ腰の男性Aさん。寝返りを打ったら痛みが出て、朝起きたら痛みが強くなって仕事をお休みして来院されました。
あれこれテストしてみると反り腰で股関節が硬く、姿勢も悪い・・ギックリ腰を起こすべくして起こした感じがしました。もちろんご本人は自分の身体に何が起こっているかの自覚がないので仕方がないのですが・・
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ギックリ腰の痛み
ギックリ腰は腰回りの筋肉や筋肉が付着するあたりが、何かのアクションで炎症を起こします。その部分が痛みの信号を発して、その信号を「脳」がキャッチして痛みを感じています。
海外では「魔女の一撃」とか呼ばれています。日本では「ぎっくり」という名前の響きで関節が何か起こしたと思われがちですが、筋肉を傷めていることが多く感じます。
炎症を起こすと数日は痛みがでて、特に急性期は48時間ほど痛いと思います。この炎症は僕らの治療法では無くすことはできません。どうしても時間は必要です。
※病院等で投薬や注射を使うと「脳」が痛みを感じなくすることができます。
ギックリ腰の原因は
我々の治療は炎症自体はなくせませんが、そこに炎症が起こった「原因」を除去して本来の動きに戻すお手伝いはできます。原因が除去されなければ炎症はなかなか取れません。
雨漏りしている屋根にブルーシートをかけても、一時しのぎにはなるものの雨漏りは完全には止まらないのと同じです。しっかり屋根を塞いであげないとずーっと痛いです。
ギックリ腰で炎症を起こす原因は大きく分けると3つです。
これらが複合的になって起こることが多いです。
①身体のねじれ、歪み→猫背や反り腰など
②関節、筋肉の柔軟性欠如→股関節が硬い、太ももの裏側が硬いなど
③使い方の間違いなど→股関節を上手に使えない、お腹に力が入らないなど
痛みのループ
いわゆるギックリ腰を起こすと、動くたびに痛みを感じるのでどうしても動く気がなくなります。自分でもその経験がありますが、身体を曲げたり捻ったりすると痛みがあるので「また痛いかも?」と思って身体を動かさなくなります。
それでは安静にして何もしないで寝ているのが一番か?というとそうでもないんです・・
上記の3つを解消することが痛みをなくす早道になるのですが、何もしないで寝ていると痛みはほぼ感じないので楽ではありますが、本来悪くない筋肉や関節も硬くなるので②が機能しなくなります。
痛いから動かさない→動かさないから硬くなる→硬いもの動かすと痛い→痛いから動かさない・・ 永遠にループ
そのループにはまるとずーっと痛みを感じ続けることになるので最終的に「ギックリ腰は治らない」と思い込むことになります。
動ける範囲で動きましょう!
ギックリ腰の方は全く動けないか?というと実はそうではありません。立ってしまえばそこそこ歩けますし、痛みが出ない起き上がり方を知れば痛みなく体を起こすこともできます(どうしても炎症を超している部分は痛いです)
「痛みはあるけど動ける範囲で動く」ことが非常に重要です。脂汗をかいてまで動いてくださいとは言いませんが、ずーっと寝ていないで起き上がりましょう!動きましょう!
※ギックリ腰の時には動き方のコツがあります。そのコツを押さえて動けば多少の痛みはあるけれどたいてい動けます。
何度もギックリ腰をやっている方は上記の3つのどこかが問題を起こしています。痛みが取れたからOKではなく、原因をしっかり追究して改善しましょう。
みた接骨院で開発した「調整療法」はギックリ腰に効果を発揮しています。早くギックリ腰を改善させたい場合にはおススメです。
腰痛用の運動をまとめました
ギックリ腰の急性期(めっちゃ痛い時期)は積極的な筋トレなどはお勧めしませんが、ある程度落ち着いたら段々と動かしましょう!
接骨院に来院できるようでしたら調整療法をお試しください。骨盤周りと股関節周辺のカチカチになった筋肉が緩むのでギックリ腰の改善が速いです(炎症が強い場合は厳しいです)
どうやって良いのかわからない、ちょっと心配だ、という時にはオンライン相談をご利用ください。接骨院に来なくてもオンラインでお伝えできます。
ギックリ腰まとめ
・ギックリ腰になってもある程度は動きましょう
・ギックリ腰になった原因をしっかりと追究しましょう
・どうやったら原因を取り除けるかを考えましょう
・判らなければ専門家に相談しましょう
ギックリ腰で困ったら相談してくださいね。最速で良くする方法を提案させていただきます!