先日来院したラグビーをやっている小学5年生。「アキレス腱が痛い」と訴え来院されました。ラグビーの練習は週末2回。それ以外に平日には水泳もやっているようです。
足が痛い=成長痛だと思われる方も多いのですが、そんなことはありません!!
目次
子供でもアキレス腱は痛くなる?
先日もブログに書きましたが、アキレス腱が痛いと訴える多くは40代から50代前後でアキレス腱が硬い人に多いです。また衝撃の強い運動を繰り返している人にも出ます。
そのアキレス腱痛が小学生に??アキレス腱だって柔らかいだろうし、衝撃の強い運動を小学生がやり続けているとも思いにくい・・なのになぜ??
後足部のねじれが原因でした
先に結論を出してしまうと、この小学生は後足部が捻じれていました。この後足部のねじれがアキレス腱に繰り返しの負担をかけて炎症を起こしていました。
小学生は骨も関節もまだ完成おらず、ある意味柔軟性が高い状態です。その時に運動を頑張ると、どうしても関節が柔らかい分、捻じれが強く発生します(女の子は特に関節が柔らかいことが多いです)
子供足の痛みはすべて成長痛なのか?
親御さんは「足が痛い=成長痛」という構図を持っています。なぜそうなったのかは謎ですが、小学生の親御さんがそう言って来院されることはよくあることです。
僕自身が小学6年生の頃に成長痛で夜中に痛かったりしたことがあるので、成長痛の辛さはなんとなくわかります。骨が引き伸ばされるような、居ても立っても居られないような不思議な感覚です。特に夜になると感じることが多かったのですが、日中でも痛くて動きたくないこともありました。
成長痛とは
骨が縦方向に成長するときに骨端部周辺に違和感や痛みを訴えることが通称「成長痛」と呼ばれています。あくまで正式名称ではないです。全く成長痛を感じることなく育った人もいますし、成長痛で苦しんだ人もいます。
成長痛の痛みは触っても痛くなくて、なんとなくじわじわ痛いような感じがします。どこがというより、膝回りや太ももがもんやり痛いんです。
オスグットや鵞足炎のようにはっきりした圧痛点はありません、逆に言えば圧痛点がはっきりしていたら成長痛ではなく、別の原因が考えられます。
簡単足もとチェックをやってみてください
心配な方は自宅でできる簡単足もとチェックをやってみてください。もし足や膝、アキレス腱に痛みがあり結果がBに近かったら早めに手を打ちましょう。
オンラインでの相談を受け付けておりますので、接骨院にゆくことが不安な場合にはオンライン相談をぜひご利用ください。もちろん直接痛みがある場所を見られるのが一案です。
子供の足の痛みまとめ
子供が足が痛いと言ったら成長痛と決めつけないでください。思いのほか後足部の捻じれによって痛みが出ている症例が多いです。
これまでかなりたくさんの足を診てきましたが、小学生では後足部がねじている足が本当に多いです。筋力によるものもありますし、関節が緩いものもあります。先天的な要素もありますし、後天的な要素もあります。
成長痛と決めつけずに、痛みの原因がどこにあるかをしっかりと探り対策法を考えましょう。