先日いらした卓球選手、かなり本格的にプレーをしており練習量は相当な時間やっているようです。そんな選手が腰痛になり久々に来院されました。
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卓球選手と腰痛
卓球は大人から子供まで楽しめるファミリー向けのものから、かなり本格的な競技、さらにオリンピックレベルと多くの世代が楽しめるスポーツです。地域の地区センターや温泉、ホテルなどにもあって浴衣で楽しんだ人も多いと思います。
手軽な卓球の場合にはさほど腰には負担がかからず、棒立ちの状態でプレーすることが可能です。しかし競技レベルが上がるほどやや前傾で構えて、来た球を瞬間的に返し続ける必要があります。
試合自体はさほど長い時間ではないですが、試合のために費やす練習時間は膨大です。その間ずっと前に屈んだ姿勢でプレーを続ければ背中から腰に負担がかかるのは容易に予想が付きます。
ガチガチの背中
今回の選手は腰の反りがきつく、背中の筋肉がガチガチになっていました。反っている腰の場合はまっすぐ立っているだけで背中の筋肉が緊張しています。その状態で前に屈めば腰部は引っ張られるので腰痛を発症します。
この背中のガチガチはお腹側の筋肉があまり使われていないときにおこることが多いです。お腹の力が抜けて背中で支えている状態。本来は前と後ろの筋肉で体重を支えるのが理想です。
おそらく卓球中は無意識にお腹にも力を入れていると思いますが、練習時間が長いためずっと意識して筋肉に力を入れ続けるのは簡単ではないと思います。
また股関節の動きもあまり大きくなかったので、恐らく上半身が中心の動きなのだと思います。実際に骨盤を止めて上半身を捻ってみると可動域も狭く左右差が大きかったです。
背中が緊張していると胸椎の動きが悪くなるので回旋しにくくなり、その分を腰が代償するために腰痛のリスクも高まります。
リアラインコアが効果を発揮!
こんな時は正しいポジションを覚えるためにリアラインコアを使います。骨盤の位置と胸椎の左右対称性を再教育さえるために最適です。
一般的に反り腰の方は自分が反り腰であることを認識していないことが多いです。リアラインを装着して鏡を見てみると、腰の反り具合が良く分かります。ご自分の状態を自分の目で見てもらって認知してもらうと効果が抜群です!
またリアラインを着けて左右の回旋を繰り返すと、可動域が徐々に広がってゆくのも分かります。治療で背中を緩めて、さらにリアラインを使うとかなり背中の緊張が取れます。背中の緊張が取れてくると腰にかかる負担が減るので腰痛は軽減してゆきます
大きな大会に向けて
今回の患者様は大きな大会に向けて毎日努力を続けています。まずは代表に選ばれる必要があるので、練習量も相当です。だからこそ日々のメンテナンスと、正しい使い方が重要になります。
我々も頑張るアスリートを応援したいので、治療やリアラインなどを使ってサポートしてゆきたいと思います!!
アスリートに限らず、腰部に痛みを感じたら早めに原因を探って、根本的な改善をしましょう!!寒くなると腰痛が出やすいので早めの対処をおススメします!