首と肩の痛み

首が痛くて、さらに肩が動かなくて接骨院に来たけど、回り回って体幹のトレーニングが必要な訳

先日ある女性の患者様が来院されて、長く首の痛みで悩んでおりおまけに腕も上がりにくくなってきていて困っていると訴えられました。現在は整形外科での治療を受けていらっしゃいますが、他に治療の選択肢がないか?と考えられて新しくなったホームページををご覧になって来院されました。

整形外科等で治療を受けられているので、基本的には保険を使っての治療ができませんが新しいホームページにでいている「お試し60分コース」は自費治療なので併診には当たりません。そう言った意味では積極的に色々な選択が可能になります。

問診にじっくりと時間をかけてこれまでの経緯や生活スタイル、仕事での状況などヒントになりそうな情報を可能な限りお聞きしました。たいてい原因は1個ではなく複合的に絡み合って問題が起こっているので、パズルのように紐解きながら最善策を探してゆきます。

また徒手検査等で可動域をチェックすると肩甲骨と上腕骨の動きがどうもちぐはぐで、肩甲骨が果たすべき仕事をしていないために肩の動きが悪く痛みが出ていることもわかりました。

さらに寝台でのチェックも行うと、やはり動かなくなるべくして各パーツが動かなくなっていることがあぶり出されました。それぞれについてなるべく判りやすく患者様にお伝えしました。

問題点が炙り出されてからは、どのような方法を使って問題点を改善してゆくか?を考えます。ただ単にマッサージしたり電気を使って血流を良くしても、根本的な原因が解決されなければすぐに元に戻ってしまいます。

問題点

<姿勢が崩れている>
本来は骨で支えなければいけない頭の重さが、姿勢の崩れで筋肉が頑張って支えている→特定の筋肉が緊張して痛みを生む
<姿勢を支えるべき筋肉が弱っている>
正しい姿勢をキープするための体幹の筋肉が弱っているため、姿勢を保てない→背中の筋肉に負担がかかる
<肩甲骨が本来の場所にない>
姿勢が崩れたことで肩甲骨の位置が外方にずれているため、上腕骨と連携が取れていない→腕が上がらない
<肩甲骨を動かすための筋肉が弱っている>
肩甲骨を正しいところにキープするための筋肉が弱ってる→巻き肩になる

と、ざっと挙げただけでもこれだけあるのですが、実はもっとあります(汗)書き出すときりがないのですが、これらが複合的に絡み合ってシステムとして機能しなくなったため「痛み」や「動き」として現れます。

カラダにアプローチ

原因は上記以外に色々あるのですが、まずは「カラダ」に対ししてアプリーチして行きます。硬く緊張した筋肉を緩めて関節が動きやすくします。特に肩関節は長い時間をかけて固まってくることが多いので、じっくり時間をかけて緩めてゆく必要があります。

また背中の緊張が強い方が多いので、そっちもじっくりと緩めて背骨も動きやすくします(後々重要になってくる)

プランにアプローチ

「カラダ」が緩んで動きやすくなってきたところで、次は「プラン」の登場です。どんなにカラダが緩んでも、支えるための筋肉が足りなければ、すぐに戻ってしまいますし正しい動かし方を再学習してもらう必要があります。

そこでまずは力を発揮するための中心となる「体幹」の安定から始めてもららいます。何事も体幹が力発揮の中心になるので、まず最初に取り組んでもらっています。

基本的に中心から末端に力は波及してゆくので、まずは中心部分を安定させてゆきます。これがまた普段意識して使っていないため、刺激を入れるのに時間がかかります。宿題として持ち帰っていただき、コツコツやっていただきます。

そして中心部分が安定してきたら、次に肩甲骨を正常な位置に来るような地味なトレーニングが待っています。言葉以上に地味です(笑)おまけに長い間働いてこなかった肩甲骨は簡単には動きません・・「肩甲骨って動くんですか?知りませんでした」と言う方がいるくらいです。

モノへのアプローチ

お仕事内容や、家事育児などの生活スタイルによっては「モノ」を選択する場合もあります。姿勢が崩れていることによって首や肩に痛みが出ている場合には仙骨ラクダを使ったりします。中心が整うと末端が無駄、無理な動きをしなくなります(だから体幹が重要)また反り腰が強かったりするとフォームソティックスをお勧めすることもあります。

再学習が必要なんです!

首や肩の痛みを探ってゆくと色々な原因にたどり着きます。一気に全てを変えるのは簡単ではないので、じっくりコツコツと積み重ねてゆく必要があります。これまで学習してしまった「間違った身体の使い方」から「正しい身体の使い方」に変更する必要があるのです。

間違った身体の使い方を学習できたと言うことは、正しい身体の使い方も同じように学習できるはずです。首が痛いからといって枝ばかりへアプローチするのではなく、その幹となる部分に手を入れてゆく必要があるのです。

といってもご本人は無意識で使っているので、他人からの客観的な視点が必要ですよね。首の痛みや肩の痛みで困ったら一度ご相談くださいね。客観的な視点からじっくり身体を見直して、幹の部分にもしっかりアプローチしてゆきませんか??予約はwebからも取れますよ!


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