雨の朝になりました。梅雨らしいといえば梅雨らしいですが、夏日になったり涼しくなったりと体調管理が難しい時期で風邪を引いている方が多いように感じます。
さて、6月12日にオーストラリア・ケアンズでIRONMANのレースが行われました。IRONMANはショート、ミドル、ロングとあるトライアスロンのカテゴリーの中でもっとも過酷で距離の長いレースでswim3.8km、bike180km、run42kmで制限時間17時間で行われ、世界各地で開催されています。
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昨年まで北海道でもIRONMANレースがあったのですが、諸事情で今年は国内で開催されないことになり、比較的交通の便のよいケアンズでのレースに約400名の日本人アスリートがエントリーしました。そのうちのお一人Kさん(女性)は、みた接骨院に治療に来てくださっていることもあり、レースの行方がとても気になっていました。また同級生やトライアスロン仲間、練習仲間も数名参加していることもありとても興味がありました。
トライアスロンは3種目を続けてゴールを目指すという競技ですから、当然3種目分の練習と準備が必要です。トライアスロンを知らない方には競泳、ロードレース、マラソンの3種目でしょ?と思われていますが実はまったく違って海をまっすぐ泳ぐswim、一定のペースで走り、ランに向けて足を残すように漕ぎ続けるbike、bikeが終わって足が重い状態で走るrunとトライアスロンとして1つの競技として続いている3種目なのです。そのために技術的にも練習的にも非常に時間がかかります。特にIRONMANは距離が長い=長時間動き続ける練習も必要なわけです。そう考えるとIRONMANに挑戦するためにはありとあらゆるマネージメントが必要になるわけです。だからこそ忙しい経営者などが参戦するのでしょう。
さて、レースは海上が予想外に荒れてうねりと波のある状態でスタートになったようです。日本だったら間違いなくswim中止になるレベルです。途中までは普通にスタートしていたようですが、途中からswimが2.5kmに短縮されたそうです。bikeは平地ながらも風が強く、途中から雨が降り出しかなりタフなコンディションだったようです。またランも周回コースとはいえbikeに乗った後なのでダメージは相当です。どのレースにおいても毎回条件は違って、アスリートを苦しめてくれます。おまけに暑さと太陽・・。
IRONMANではアスリートとラッカーというサービスがあり、ゼッケンや名前を入れるとその選手がいまどの種目で、どのくらいのペースで進んでいるかをチェックできるもので、あらかじめ仲間や友人の分をチェックしてほぼ一日中用事をしながら仲間のレースを追っていました。特にbikeは180kmと距離が長いので、いつまで経ってもフィニッシュしません。またランは疲れやあれこれトラブルなどもあるため、かなり時間がかかる選手が多く、いつまで経ってもゴールできない状況にヤキモキしたりしていました。
さてKさんは治療もしながら、みた接骨院でタバタトレーニングも行っていました。Kさんは苦しい練習(ランのインターバルなど)があまり好きではないので、タバタトレーニングのように短時間で終わるトレーニングならば出来るということで週1回のペースでトレーニングを続けて心拍系の強化をしてきました。IRONMANはロングレースなので、最高心拍の60%~75%前後で進む人が多いので、ショートのレースとはちょっと練習方法が変わってきます。(もちろんシリアスアスリートはかなりの高心拍数でレースしていると思います)
またKさんは治療、タバタトレーニングと並行してリアライン・コアを使って骨盤と胸椎を正しいポジションに整えることもしてきました。Kさんは「このままリアライン・コアをつけて走りたい!!」「足がスムーズに上がる!」というほど変化を感じており、身体が整ったときのすっきり感がお好みだったようです。
IRONMANのレースはアスリートとラッカーと同時に中継もあります。ゴールの様子がリアルタイムで映し出されるので、昨夜は新ショウガの佃煮を作りながら、アスリートとラッカーで追いかけつつ、中継も見ていました。大音量の音楽と共にDJが名前を呼んで「you are an IRONMAN!!!!!!!!」と絶叫しながらアスリートがゴールしている姿が制限時間まで繰り返されました。制限時間の17時間が近くなってもなかなかゴールに現れないKさん・・アスリートトラッカーの数字で見るとどうやら歩いているようです。途中から情報も更新されなくなったため、いつゴールするかまったくわからず、かなりヤキモキしていましたが、残り10分を切ったあたりでDJが日本人の名前を叫んだので画面を見るとKさんが無事にゴールされました!!!残念ながら大柄な外国人に隠れてゴールシーンを激写することは出来ませんでしたが、kさんが無事にゴールされた姿を見て、まるで自分がゴールしたかのような嬉しさと安堵感を感じました。
スタートからゴールまで制限時間が17時間あり、コース上のあちこちでさまざまなトラブルやドラマがあったようです。ちょっと聞いただけでも下痢したり、bikeのメカトラブル、脱水などレースが続けられないような状況もあったようです。それでも諦めずに一歩一歩前に進みゴールを目指すアスリートはもうすでにその段階でIRONMAN、鉄人なわけです。僕もいつかはIRONMANに挑戦したいと秘かに?思っています。それにしても仲間がレースでがんばっている姿は見ていても力をもらえますね。
Kさん、IRONMAN完走おめでとうございます!!!