雪予報が覆り?快晴に恵まれた週明けになりました。雪が降ったらどうしよう・・と思っていたので、ちょっと得した気分です(笑)
さて、日曜日の夜に国立オリンピック記念少年センターで「体幹パワー活用クロール」なるセミナーを受けてきました。トライアスロンの世界ではそこそこ有名な八田さん(ブログはこちら)と、元バルセロナオリンピック、バタフライ代表選手の三浦さん(ブログはこちら)が手を組んで、トライアスリート向けにどうやったら持っている体幹の力を活かして楽に泳げるか?ということを追求するセミナーで、前半2時間を講座、後半2時間をプールでの実技とかなり充実した内容になりました。
初めて国立オリンピック記念少年センターなる施設に行ったのですが、あまりにも大きくて立派な施設に驚きました。元々は東京オリンピック時に選手村として使われていた場所だったようですが、現在はスポーツ棟、セミナー棟、宿泊棟など合宿を始め様々なセミナーが行われているようです。
「体幹」と聞くとサッカーの長友選手の名前が有名ですが、小さい身体で走り負けず、コンタクトされても負けない力は、日々続けている体幹トレーニングから生まれている事は様々なメディアで取り上げられています。またトレーニング系の雑誌でも「体幹トレーニング」についての特集があちこちで組まれていますし、ランニングなどでも体幹を活かした走りをしましょう!等と言われています。もちろんトライアスロンの世界でも、自転車の世界でも体幹については言われています。
が、「体幹って何ですか?」と聞かれて明確に答えられる人は少ないと思います。それほど世の中には「体幹」という言葉が先走っています(笑)何となく体幹という言葉を使って、何となく体幹を使ってますと言った状況がほとんどだと思います。
この体幹について判りやすく図解しているのが、レオナルド・ダ・ビンチが描いたこの「ウィトルウィウス的人体図」です。人が手足を伸ばして立っている図なのですが、力はこの図のように、お腹周りが一番力を出せて、遠心上に末端(手足)に向うにつれて出せる力が弱くなって行きます。どんなに末端部の筋力があったとしても、それを支える体幹部分が上手く使えなければ大きな力を出すことは出来ません。
わかりやすい例は介護です。ベットに寝ている方を車いすなどに移乗する際に、上半身だけの力で引き起こすのは容易ではありません(大抵、これで腰を痛めます)ましてや相手が全く力を入れること出来ない状態だったらなおさらです。そこで相手と密着して体幹の力を利用して抱きかかえるようにすると負担が少なく移乗が可能です。実は意識しないでやっている動作で上手いこと体幹を使っていることがあります。逆に上手く行かないときにギックリ腰をやったりするわけです。
で、今回のセミナーではこの「体幹」を活かしてクロールをするにはどうしたらよいのか?何に気をつけて泳ぐのか?などを中心に座学で学びました。そもそも水の中で泳ぐときには陸上のように身体を支えてくれるものが無いため、これまで体幹を使ってる!という実感がないままこれまで練習をしてきたので、講義を受ける前は「???」な感じでした。
が、実際に理論を知ってみるとこれまで習って実践してきた理論とほぼ一致しており、さらにそこに大きな力を加えるヒントがたくさん隠れていました。この泳ぎ方を初めて知った他の受講生は????状態の方もいたようですが、三浦コーチの判りやすい指導のお陰で、最後は皆さん何かを掴んでいるようでした。
これまで25mプールを泳ぐ際に22ストロークかかっていました(22回腕を回して25m泳ぐ)が、講習後に泳いでみたら18ストロークに!!4ストロークも減ったわけです。単純に1ストロークで進む距離が約20cmも伸びたわけです!!実はこれは凄い事で、トライアスロンのオリンピックディスタンスでは1.5km泳ぐので、240ストロークの差になります。細かいことですが、積み重ねて行くとバカにならない事です。おまけに力が出せて水を押せているのでグイグイ進んでいる感覚もあるためとても気持ちよく泳げます。
これまでの方法も決して悪くなかったですし、疲れにくかったのですが体幹を活かした泳ぎ方が出来るようなればさらに楽に泳げそうです。もちろんかなりの練習は必要なので、コツコツとやってみることにします。また今回の体幹を意識することで、ランやバイクでも同様に体幹を活かして行けそうな気配を感じました。理解が進めば進むほど、身体って面白い!凄い!って感じます。可能な限りシェアしますね。
そういえば、もう少ししたら凄いトレーニングマシンが届きます!こちらも?ご期待ください。これまで出来なかったようなトレーニングが接骨院で可能になります!到着次第、報告しますね!