院長の日常

「知識」と「体験、経験」

やっと太陽が顔を出す日が出てきました。心配していた台風は進路を変更してくれたようですが、週末の幼稚園運動会はちょっと微妙な感じです。

さて、僕と増永君がスポーツセンターに通い始めて1年半が経ちました。週1回という頻度ですが、お互いにコツコツと続けて来ました。メニューは大きく変わっていませんが、当初はひーひー言っていたようなベンチプレスの重さは余裕で挙げられるようになり、100kg目指してがんばっています。

ところで、我々の仕事は骨折、脱臼、捻挫、挫傷などを治療することですが、教科書に載っているような症例はまずありません(笑)似たような症例はたくさんありますが、どの人も教科書と全く同じということはありません。もちろん教科書に載っているようなことも知っておく必要がありますが、それは単なる「知識」でしかありません。接骨院では教科書と違ったたくさんの症例があります。我々は様々な治療方法の中から最適な方法を選択し、可能な限り早く痛みや不快な状態を改善してゆきます。そこには「知識」だけではなくこれまでの「体験、経験」が必要で、その「体験、経験」の積み重ねが自分の身になってゆきます。だからこそちゃんとした研修が必要で、免許だけとってすぐに開業とはならない理由はそこにあります。

話は変わりますが、昨日伊藤君が栄スポーツセンターデビューを果たしました。以前から「一緒に行く?」って誘っていたのですが、タイミングが合わずにいましたが、昨日は「行きます!」というので、増永君と3人で行って来ました。サッカー部だった伊藤君はそこそこに体力には自信があったようですが、ウェイトトレーニングは初めての体験だったようです。
さっそくベンチプレスに挑戦し、フォームを教えて軽い重りで数セットトレーニングしました。もちろん僕らのサポート付です。また懸垂にもトライしました。自分の体重を上半身の力で引き上げることは日常生活ではほぼ無いので、かなりしんどそうでした。

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終了直後の様子

そして、最後は「タバタトレーニング」で仕上げです(笑)というか、これがメインかもしれません。先に僕らがやって、ボロボロになっている姿を見てからの挑戦でした。さすがに若いだけあって、序盤は相当な追い込み方をしていました。が、タバタは後半がとにかくきつく、足には力が入らず、呼吸は乱れてかなり苦しくなります。それでも伊藤君は集中して可能な限りペダルをまわし続け6セットやりきりました!初めての挑戦であれだけ追い込めたのはかなり立派だと思います。終わってしばらくは動けず、ボーっとしていて顔色も悪く、相当のダメージだったようです。

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しばらく身動きが取れません・・

栄スポーツセンターまでは僕と一緒に車で行ったのですが、行きと帰りではウェイトトレーニング、タバタトレーニングの印象は大きく変わったようです。伊藤君も患者様が接骨院でタバタトレーニングをしているのをずっとみてきましたが、これまでは自分がやったことがなかったため相当苦しいだろうなという「知識」レベルだったはずです。が、今回こうして自分自身がタバタトレーニングをやってみて、「本当の苦しさ」を五感と感情で「体験、経験」したため自分の身になったようです。きっとこれからはタバタトレーニングしている方への声のかけ方は大きく変わるはずです。

世の中には「知識」だけであれこれと文句を言ったり、けちをつけたりする人がたくさん溢れているように見えますが、そうならないように気をつけたいものですね(笑)

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