いよいよ3月も最終日です。世の中は年度末で、4月1日からの新しい1年のスタート準備をしているところもあることでしょう。みた接骨院の前に出来た「洋光台中央整形外科・せぼねクリニック」さんも4月3日の開業に向けて準備が進んでいるようです。
さて先日行った気仙沼の2日目のレポートです。2日目は新しく出来た災害復興住宅(マンションタイプ)にイベントのチラシを入れるのをお手伝いしました。このチラシは僕が気仙沼に関わるようになったきっかけを作ってくれたC.A.T(元チーム恵比寿)さんのもので、4月にここでイベントを開くそうです。このC.A.Tで最初に気仙沼に来たときにたまたま担当させていただいた牧沢仮設住宅からのご縁で繋がり、これまで気仙沼にお邪魔するようになったので、C.A.Tのチラシを自分が入れるのはちょっと感慨深いものがありました。
この日は気仙大島と気仙沼が橋で繋がる記念すべき日でした。元々は数日前に予定されていましたが、風が強くてクレーンで橋を吊るのが難しいため延期になりこの日に決行されました。そこで地元の方と一緒に橋が見える場所に移動して工事を見守りました。これまではフェリーでしか大島に渡ることが出来なかったため、震災のときには大島は長時間孤立してしまったようですが、これからは車で渡れるようになります。この橋は約300mですが気仙大島に住む方々にとっては悲願とも言える工事だったそうです。ちなみに開通は2019年3月です。
立派な橋を見たあとに、揃って志津川にある三陸さんさん商店街に向かうことにしました。地元の方々も行ったことがないということで、ちょっと距離がありましたが車3台で向かいました。気仙沼からずっと沿岸部を北上して行ったのですが、どこも堤防を作ったり、河川をコンクリートで整備したりと工事続きでした。また道中に見た標識にも「ここから津波浸水地区」と書かれており、こんな場所まで?とリアルに沿岸部の被害を目の当たりにしました。
三陸さんさん商店街はこの3月にリニューアルしたばかりで、元々あった場所から移転してきました。商店街のすぐ横には志津川防災庁舎が遺構として残されていました。この防災庁舎で最後まで「高台に非難してください!」と呼びかけていた女性が残念ながら命を落とした話は有名です。さんさん商店街は平日にもかかわらずかなりにぎわっており、お土産だけではなく、接骨院や美容室など生活に密着した店舗があったのが印象的でした。
今回はこれまでになくハード面における「復興」の姿を見ることが出来ました。気仙沼だけではなく沿岸部に広がっている工事の様子も復興に向かって進んでいるのを感じました。が、復興住宅に移られた方々が孤立したり、足がないために買い物や病院へ行けないなど、まだまだ問題は山積です。本当の復興にはかなり時間がかかりそうです。次は10月にお邪魔する予定です。