週明けから雨で寒さが戻りましたが、今週は気温が上がりいよいよ春らしくなるようです。
さて、3月12日(土曜日)にトレーナーとしてお邪魔している県立横浜栄高校アメリカンフットボール部の3年生を送る会に顔を出してきました。午前中にOB戦があり現役vsOBで試合をしていますが、こちらには仕事の都合で間に合わず卒業生の最後の勇姿をチェックすることは出来ませんでした。お別れ会ではご父兄が作ってくださった美味しいカレーを食べながらあれこれ談笑し、後輩達がプレゼントを渡したり、卒業生が在学生や親御さんにプレゼントを渡したりと和気藹々とした雰囲気の中で進んでゆきました。
今年卒業した3年生は、自分が栄高校のトレーナーとして県立横浜立野高校から移籍してきたときに入学してきたので、ある意味同期入学?で、さらに3年間関東大会に出場し続けるという偉業を達成したメンバーです。入学したての頃はみんな線が細く、頼りない感じでしたが年を追うごとに身体が大きくなり、プレー面でも精神面でも存在感が増し大きな成長を見せてくれました。チームとしても慶應、法政第二といった強豪校と白熱した試合を繰り広げてきました。トレーナーという立場は現場では常に冷静でなければいけないのですが、白熱した試合を目の前で見せられると興奮してしまい、役目を忘れることもしばしばでした(笑)一つ上の学年にスーパーランニングバックY選手やディフェンスの中心選手がいて、プラスして彼らの学年がどんどん力を付けて強くなってゆき順調に勝ちを重ねて関東でベスト4に入るまでになりました。代が変わって卒業によって戦力が落ちたと言われる中で彼らには相当のプレッシャーがかかったと思います。しかし彼らは工夫と練習でプレッシャーをはねのけ戦い続けました。残念ながら最後の秋大会は3位で関東大会に出場することは出来ませんでしたが、彼らの残した足跡は栄高校アメフト部の歴史、高校アメフト界に大きな足跡をのことした事に違いはありません。今年の卒業生は半数がアメフト推薦で強豪大学に進学し、残りも大学への進学が決まったそうです。大学でもフットボールを続けてくれると、応援する理由が出来るのでぜひ続けてもらいたいと思います。
また親御さんも非常に熱心な方が多く、毎試合応援に駆けつけてくださり喜びを共にされていました。また試合が終ると選手に食べ物を配ったり氷を持って来てくださったりと常に選手のために支え続けて下さいました。さらに動画や写真を撮って編集して選手に配るというプロ顔負けの作品を作りつづけた方もいらっしゃり、お別れ会でも上映してくださいました。やはり動画や写真を見ると、試合での喜びや悔しさが蘇りますね。
高校の3年間はあっという間に終ってしまいます。しかしそこで出会って一緒に汗と涙を流した仲間は一生の宝物になります。もちろんアメフトに限らずどのようなスポーツでも、どんなに努力をしても勝つこともあれば,負けることもあります。しかしその努力は決して無駄にはならず次のステップへの足がかりになるはずです。この先、大学を卒業して社会人になれば楽しいことばかりではなく、苦しいこと、嫌なこと、辛い事、理不尽なことの方が多くなります。その時には栄高校アメフトの練習を思い出して、
練習の方がきつかったな・・なんて思い出してもらえたらと思います。卒業生のみんな、これからもアメフト頑張ってね!!応援しています!
毎年卒業生を送り出して、ふと振り返るとトレーナー活動を始めた当初の学生達はすっかり大学を卒業して社会人になっています。たまに試合会場で会ったりすると懐かしさと共に時間の早さを感じます。まだしばらくは黒子としてトレーナー活動を続けて学生達の応援をしながら一緒に汗と涙を流したいと思います。