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膝に痛みがある方の3つの共通点
最近、ひざの痛みを抱えて来院される方にいくつかの共通点があることが明確になりました。
実は以前から感じていたのですが、2022年の途中くらいから「やっぱりそうかも?」と思い出し、ずっとデータを収集していました。
ちょっとまとめてみます。あくまでこれまでの経験から導き出したものなので論文のような効力はありません(笑)
①距骨が傾いている
これについては過去にたくさんの投稿をしてきていていますが、足首を構成する骨の1つである「距骨」という骨が内側に傾いている方は運動連鎖によって脛骨が捻じれるために膝が内側に入りやすくなります。結果的に膝関節にねじれが生じて炎症を起こしひざ痛を発症します。
膝が痛くて来院された方の足のチェックをすると、8割以上は距骨の傾きが見られます。もちろんご本人は全く意識していないので仕方のないことですが、見るとはっきりわかっちゃいます。
同時に距骨が倒れている方は外反母趾になっている傾向もかなり高いです。もちろんこれも理論的にそうなるよね、というのがはっきりわかります。また特定の足指にタコがあることも多いです。
②シューズのサイズが合ってない
こちらも面白いくらい?傾向がはっきりしています。膝が痛いと言って来院された方でシューズのサイズがぴったり合っているという方はほぼいません。
たいていは思い込みで大きなサイズを履いており、お店に行ってもその思い込みのままシューズを買います。店員さんはお客さんが言ったサイズを持ってきますし「ちょっとここが当たります」といえば「じゃあもう一つ大きなサイズにしましょう」と言ってくるので結果的にサイズがどんどん大きくなります。
最近専用の道具で足のサイズを測っているのですが、1cm~2cmほど大きなシューズを履いている方ばかりです。実際に数字を見せると「えっ?こんなに足が小さかったんですね」っていう方ばかりです。
人の脳は一回思い込むと修正するのが難しいので、客観的に数字で見たもらってます(笑)
特に学生の履くローファーはサイズがあっていないことが多く、横に広がってしまうことが多いです。紐が付いていないので前足部を固定できないので、踵が左右に動きやすいです。
③シューズの紐をゆるゆるで履いている
膝の痛みがある方のシューズを実際に見ると、シューズの紐をゆるゆるに結んだまま脱ぎ履きしている方がほとんどです。確かに簡単に脱げるし履けるので、一見便利に見えます。
しかしひもを締めずにゆるゆるで履くとシューズが足にしっかり固定されていないため、シューズ内で足があちこち動いてしまいます。おまけにサイズが大きければ動く幅も大きくなります。さらにもともと距骨が倒れていると、シューズ内で足の動き(傾き)がかなり大きくなります。
以前にも画像を上げていますが、シューズの内側が大きく膨らみ、型が崩れることに繋がっています。さらに踵の内側部分が大きくすり減っている方はかなり重症とも言えます(外側がすり減るのは普通です)
付随して、同じシューズを2,3年履いている方も多いです。表面上は綺麗に見えますが、型が崩れてアウター部分は伸びているので本来持つシューズの性能は発揮されていないことが多いです。靴底を見るとすり減ってクッションが見えてしまっている場合もあります
ちなみに写真のシューズはかなり酷い状態です。すぐに捨てて新しいシューズを買うようにお伝えしました。サイズはあっていない、紐も結んでいない、足がシューズ内で動きすぎてつま先に穴が開いているなどツッコミどころマンさんのシューズです
①②③が同時に起こる
上記に挙げた3つの条件が重なっていると、ひざの痛みがある方はどんなに注射や痛み止め、シップを使っても改善することはありません。もちろん接骨院での治療も同じです。
これらの3つを同時に改善しない限り、いつまでも痛みを引きずってしまいます(多少痛みが減る可能性はあります)
逆にこの3つが改善されるとあんなに長く苦しんだ膝の痛みがかなり軽減する方が多いです(自宅で過ごす時間が多い方はシューズを履く機会が少ないので、その場合にはほかの対処方法があります)
あなたの足にぴったり合うシューズ選びます!
上記にも書きましたが、ひざの治療だけではなく根本原因になっている3つの要素を変えないとダメということなんです。雨漏りをしている屋根に一時的にビニールシートをかぶせても雨漏りは完全にはなくならないのと同じです。根本的な部分を改善しなければ一時的に痛みは取れますが、また繰り返し痛みが出ます。
ということで、最近は足の痛みで来院された方にぴったりと合うシューズをご案内するというサービスをやっています。いわゆるはやりのオシャレなシューズではなく、足のことを第一優先で機能的なシューズを選びます(ウォーキング、ランニングシューズなど)
といっても、うちは靴屋さんではないのでAmazonプライムにある「Try before you buy]というサービスを代行する形をとっています(専門の商社に注文することも可能です)
写真は同じモデルのシューズをサイズ、ワイズの違い、メンズ、レディース両方で8足分で履き比べた時のものです。この中からベストの1足を見つけ出します。
大半の方は思い込みでシューズを買っているので、実際にぴったりサイズが合っているシューズを履くと「足とシューズがぴったりくっついてる!」と驚かれます(笑)
特に横幅はお店で選べないことが多く、横が狭く感じるとサイズを0.5cm大きくしたりすることが多いため(店員さんもそう勧めている)徐々にサイズが大きくなってゆきます・・
シューズ相談の手順
シューズ相談の手順は以下のようになります。※30分ほどかかります必ず予約を取ってください
①足のサイズを専用機器で計測する
②専用のチャートを見ながら適切なサイズを割り出す
③割り出したサイズの前後サイズをAmazonプライムTry before you buyを使って発注
④商品が届いたら再度来院していただき、試し履きしてフィット感をチェック
⑤気に入ったら購入、不要なシューズはこちらで返品
この「Try before you buy」の良いところは発注時に決済されないというところです。シューズは1回に4足まで注文できますが、到着後1週間以内に試して合わなかったシューズは返品し、残したシューズ分だけ決済されます。
つまりお店で履き比べるのと同じ感覚でお試しができるんです。もちろん合わなかったら全部返品できるのでお金は一切かかりません。
そして何よりもAmazonではシューズのワイズ(横幅)がしっかり選べます。これはかなり重要で、縦のサイズも重要ですが横のサイズ(ワイズ)が合わないとやはりシューズ内で足が動いてしまいます。一般的なお店ではワイズの展開はあまりないことが多く、あるものを買うことが多くなります(横が狭いと、縦の長さを大きくしてしまいます)
写真は0.5㎝サイズの違うシューズを履き比べています。サイズが小さい方でもストレスなく履けたります。これは比べてみないとわからない事実です
意外に思われるのですが、縦横がぴったりと合うシューズは驚くほど快適に歩けるんです。これまで履いていたシューズは何だったのか?と思うほど差があります。
外反母趾が酷くなって大きく親指部分が出ている場合には、専用の道具で幅を広げることも可能です。外反母趾の方は当たると痛いからという理由で大きいかなりシューズを履く傾向が強いです。大きなシューズを履くほど親指に負担がかかるので悪化することが多いです(汗)
まとめ
膝の痛みを解決したければシューズを見直してくださいね!思い込みでなんとなく選んでいたシューズを手放して、足にぴったりなシューズを履けばひざの痛みも改善し歩行もかなり変化します(皆さん驚きます)
足元が変わるとそこから連動して膝、股関節、腰、背中、首と連携してゆくので、結果的に体が楽に動かせるようになります!根本原因の解決のお手伝いをいたします!お気軽にご相談だください!