3月も後半に入り、いよいよ春らしい日が出てきましたね。桜もぼちぼち咲き始めて、蕾が大きくなっている木も増えてきました。といってもまだまだ気温は上がったり下がったりですから、注意は必要ですね。
さて、最近みた接骨院に来院される方の中で「肉離れ」の方が増えています(正式には筋挫傷と言います)年齢は様々ですが、みなさん運動中に肉離れを起こしています。
はっきりとした統計があるわけではありませんが寒い時期に肉離れを起こす方が多いように感じます。実は僕も2月後半に練習中にダッシュをしたら腿の裏側で軽い肉離れを起こしてしまい、自分で治療中です(涙)いまだにスピードを上げて走ると痛みが出ます・・
「肉離れ」とは筋肉の繊維が切れることをさします。運動中に限らず急激に大きな力をかけたときなどに筋肉繊維が急激に伸ばされて受傷します。
大きな力がかかりやすい下半身に多く発生し、みた接骨院での患者様もふくらはぎ、太ももがほとんどです。テニスの錦織選手は腹筋の肉離れを起こしましたが、筋肉がある場所ならば全身どこにでも起きる可能性があります。
受傷時に人によっては「ぶちっ」という音が聞こえることもあり、受傷した場所を伸ばしたり動かしたりすると痛みを訴えます。
軽微な場合は歩行などに支障は出ませんが、酷くなると歩くのもきつくなり、場合によっては内出血が出たりもします。適切に治療をしても復帰までは3週間から4週間ほどかかることが多いです。
筋肉が切れた場所は肉芽(ニクガ)組織が出来て瘢痕化して治って行くのですが、その部分が以前と同じように伸びないため復帰後に再受傷を起こしやすいのも特徴です。
以前通院されていた陸上部の選手は、痛いと思いながらも練習を続けていたため、いつまで経っても受傷部位が良くならず接骨院に来たときにはかなり酷い状態になっていました。治るまでかなり時間がかかりました。
これから暖かくなってきますが、筋肉自体の温度が上がっていない場合には受傷のリスクが高くなるので、運動時には軽く汗が出るくらいウォーミングアップをしましょう!また出かける際にも気温が低い場合には十分に注意してくださいね。