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ホーム院長のブログswim恐怖症

いよいよ6月も終わりに近づいています。ここから夏に向かって暑さが急加速してゆく時期ですね。千葉でのマラソン大会で、熱中症のランナーが8人ほど出たと報道されていました。この時期はまだ暑さ順化が進んでおらず、熱中症が発生しやすい時期です。かなり意識して水分を取りましょう。

さて土曜日の夜に、トライアスリート女性Kさんの個人セッションをしました。共通のトライアスリートを通じて知り合い、練習や大会などでお会いするたびに「swimが苦手で、スタート地点に立っただけでパニックの不安感と、波への恐怖に襲われます」とお聞きしてきました。そこでタイミングがあったので個人セッションで不安感の解消に向けて動き出すことにしました。

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実はトライアスロンをやっている人の中にswimに対する恐怖感を持ち続けたままレースに参戦している人は少なくありません。解消法もわからず、気合と根性でどうにかします!といった方がたくさんいらっしゃいます。昨年はレース中に7名の方が亡くなるという悲しい事実があります。それもベテランがほとんどで泳力、経験とは関係なく事故が起こっており、さらにドクターが2名含まれています。このような事故もあり、さらにswimは水中で行うということもあり「死」に直結するため、過去に一度でも溺れそうになったり、怖い目にあうとそのときの感情が強く記憶に定着し、同じような状況になるのでは?と思うたびに記憶が呼び戻されトラウマ化することもあります。実は自分も昨年の9月のレース中にパニックになり、400mほど泳いだところでリタイアしました。幸いなことにNLPのスキルを自分に使ってトラウマ化することなくレースに出てはいますが、いつでも同じような状況になりえるかも?と構えてはいます。

Kさんはswimの不安と恐怖を乗り越えるために、この夏以降にオープンウォーターの大会にエントリーし、さらに2つのトライアスロン大会にエントリーしています。が、失礼ながらまさに「気合と根性」で乗り越えようとしている典型例です。もちろんレースが始まってうまく行くこともあると思いますが、ちょっとしたことでパニックに陥ってリタイア、場合によっては死に繋がる可能性すらあります。

そこで今回は過去にswim時に起こった場面の記憶を書き換えるワークを行い、そこを出発点にしてswim練習やレースに備えることにしました。過去のレース時にほかの選手とぶつかってゴーグルが外れたり、溺れかかって呼吸が苦しくなったという記憶が強烈に感情(怖い、苦しい)と結びついていたので、プールで泳ごうとしただけでもその記憶が呼び起こされていました。ここが解消されないといつまで経っても同じパターンで記憶が呼び起こされます。

NLPが有名になった背景には911、クライストチャーチ大地震、ベトナム帰還兵のPTSDやパニック解消でした。短時間で解消させることに成功したため注目され、そこから臨床で使われるようになりました。これらの例は今回のKさんの例とまったく同じ方法で記憶と感情が結びついて起こっています。

ワークの詳細は書きませんが、ワークが進むにつれて笑顔が出てきたり、「あれ??あの記憶がどっかにいっちゃった」などという反応を得られました。が、今回のやり方では完全に過去の体験を書き換えることは出来なかったので、次回は別のワークを使ってみる予定です。

Kさんはイメージするのがとても上手だったので、イメージトレーニングをたっぷりしていただき、そのときの感覚をしっかりと身体に染み込ませました。これを上手に使えば、レースのときにも練習のときにも自分が得たい感情を上手に引き出すことが可能です。

最後はレースをシミュレーションして、脳内の回路を強化しました。というのも脳は現在も過去も未来も同じ神経回路を使って認識しているため、事前にシミュレーションしておくと本番のときに同じ神経回路を使えるので慌てない済む可能性があります。

今回はあれこれやることがあったので、90分間のセッションとなりました。過去の記憶は書き換えることが出来る!ということをぜひ知っておいてください!!ただし、起こった事実は変わりませんのでご注意ください。


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